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自己破産は借金の支払い義務を免除してもらうための制度です。2022年の自己破産件数は68,240件(※)にも及びます。
本ページでは、多くの債務者の課題解決のお手伝いをしている、東京スカイ法律事務所の弁護士田中先生に、自己破産について教えてもらいました。自己破産の概要や具体的なメリット・デメリット、手続きの流れなど、わかりやすく説明してくださっていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
債務に苦しむ方の立場になって解決に導く、
物腰やわらかな弁護士
田中先生は、法律相談件数20,000件以上(※)の実績を誇る、東京スカイ法律事務所の代表を務める弁護士。債務に苦しむ方の気持ちを少しでも軽くしたいと、親身になって相談にのっています。
「弁護士に相談するのは気が引ける」という方も、気軽に相談できる体制づくりに配慮しており、無料の弁護士相談やLINEでの相談受付も実施。優しさ溢れる弁護士です。
事務所名 | 弁護士法人 東京スカイ法律事務所(所属弁護士会:第一東京) |
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代表弁護士 | 田中健太郎(所属弁護士会:第一東京) |
所在地 | 東京都中央区京橋二丁目12-9 ACN京橋ビル601 |
アクセス | JR各線 東京駅 八重洲南口 徒歩11分 東京メトロ銀座線 京橋駅4番出口 徒歩2分 都営浅草線 宝町駅A5出口 徒歩1分 東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅7番出口 徒歩7分 |
電話 | 0120-0505-90 |
「自己破産という言葉は聞いたことがあるけれど、実際どんな手続きなのかわからない…」という方に向けて、田中先生がわかりやすく解説してくれました。自己破産を検討している方はぜひ参考にしてください。
自己破産とは簡潔にいうと、借金を0円にする手続きのことです。裁判所に自己破産の申請手続きを行い、支払いが不可能(借金返済の見込みがない)と認められれば、借金の返済を免除してもらうことができます。
自己破産というと世間的にネガティブなイメージがありますが、借金を無くして新たな人生を再スタートさせるための制度でもあります。自己破産へのイメージには、誤解があることも少なくないので、正しい情報を理解いただければと思います。
いえ、自己破産するには下記2つの条件があります。
支払い不能であるかどうかの決定は裁判官の最終的な判断によりますが、収入が少なく生活がひっ迫している状態であれば自己破産が認められる可能性があるでしょう。また、過去7年以内に免責を受けていても事情を考慮して借金が免除されるケースもあります。まずは、弁護士に相談してみることが大事ですね。
残念ながら自己破産には少なからずデメリットもあります。主に上げられるのは、次の通りです。
信用情報機関に、自己破産をした記録が5~10年掲載されるため、これが消されるまではクレジットカードやローンなどを新しく契約することが難しくなります。
処分対象となる財産は、
弁護士・行政書士・警備員・保険の外交員など一部の職業・資格の制限を受ける可能性があります。
官報にて、手続き内容や名前、所在地が掲載されるので、官報を見ている方には破産した事実が知られてしまう可能性があります。ですが、一般の方で官報を見る方はほとんどいないため、周囲に自己破産した事実が知れ渡ってしまうリスクは少ないでしょう。
破産管財人とは、破産手続きで、破産財団に属する財産の管理・処分を行う権利があるもののことです。通常、破産裁判所である地方裁判所の管轄地域内に所在する法律事務所に所属する弁護士となります。
自己破産手続きのなかでも、同時破産手続きという簡易な手続きで進めるケースは、破産管財人がつかないので郵便物が転送されることはありません。
そうですね。自己破産の申し立てが弁護士に受理されば、厳しい取り立てもなくなりますので、借金によるストレスから解放されるでしょう。また、手続きを開始すると債権者は強制執行ができないため、給与を差し押さえられる心配もありません。
自己破産手続き後に得た収入を再スタートを切るための貯蓄に回すこともできます。月々の返済がなくなれば、ご家族の生活にもゆとりが生まれるでしょう。
会社に関してはお勤め先から借り入れをしていない限り、知られる心配は少ないと言えます。一方で、自己破産をするためには同居家族の収入を証明する書類を裁判所に提出する必要があり、ご家族に知られないように進めることは難しいかもしれません。
とはいえ、家族に迷惑がかかるようなことはありません。弁護士が受任通知を出せば、借金取りからの取り立てられる心配もなくなるでしょう。5~10年新規でクレジットやローンを組んだりすることはできなくなりますが、それは破産した本人のみです。ご家族にきちんとお話すれば、安心いただけるでしょう。
家計状況などによって更生した事実が確認でき、手続きにも協力的な姿勢であれば、自己破産を認められるケースが多くあります。たとえば、私が自己破産の手続きをした方の事例を紹介します。
破産依頼者 | 50代男性 |
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借金理由 | 親の遺産など、自己資金で競馬や競艇などのギャンブルを始めたものの、次第にのめり込み、消費者金融などから借金をした |
借金額 | 600万 |
借入先 | 6社 |
浪費中心での相談でしたが、本人がギャンブルを止め、真摯に反省していたことから自己破産にて手続きを進めることとなりました。破産管財人へは、家計簿を毎月提出したり、反省文を提出したりしました。
破産管財人の調査にも協力的であったことから、無事に免責が許可されました。
破産依頼者 | 40代男性 |
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借金理由 | 将来の貯蓄を増やせればとの思いで、株式投資やFXなどをするように。急な為替相場の変動などで、大きな損失が発生し、それを取り返そうと、金融機関等から借入れを行い、さらに投資をしてしまった。しかしながら、当初の損失を取り返すどころか、さらに、損失を拡大してしまい、自身の収入では返済が出来なくなり、相談に至った。 |
借金額 | 700万 |
借入先 | 8社 |
証券口座は解約するよう指示させていただきました。また、投資による借金でしたので、破産管財人が選任される管財事件として申請しました。
結果、証券口座も解約し、再度投資に興じる可能性は低いと判断されたことと、本人が収入の範囲内で切り詰めた生活を送っていたことが評価され、免責が許可されました。
このように、ギャンブルや投資などが理由でも、本人の姿勢次第で自己破産手続きを行うことが可能となります。
自己破産は全ての借金を免除してもらうことが可能なので、財産処分よりもすべての借金免除を優先させたい、という方におすすめの手続きです。
自己破産を検討される方の中には、自身で申し立てしようか考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、債権者との膨大なやりとりや取引履歴の計算なども自分で行なう必要がでてきます。弁護士に依頼していただければ、面倒な手続きをすべて弁護士に任せて借金問題を解決に導くことができます。
色々ご不安に思うことも少なくないかと思いますので、まずは弁護士を頼って相談いただければと思います。
「自己破産=恥ずかしいこと」とお考えの方も少なくないかと思いますが、自己破産は新たな人生をスタートさせるためのポジティブな制度です。
また中には「ギャンブルや投資が借金の理由だから自己破産できないのでは…」と思っていらっしゃる方もいるでしょう。しかし、ご自身の姿勢によって免責を認められることもあります。
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自己破産をどこに依頼するか迷ってしまうものですよね。ここでは東京都で自己破産をしてくれる弁護士・司法書士事務所を紹介しています。特におすすめの弁護士事務所も紹介していますので、ぜひ自己破産についての相談の参考にしてください。
自己破産をする方の理由はさまざま。ここでは原因別に自己破産の体験談を紹介します。「自分が自己破産できるのか心配…」という方は、似ているケースをご確認いただくと良いでしょう。