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借金や税金の支払いを忘れてしまうと、見慣れない派手な色の督促状が届く場合があります。封筒の色は単なるデザインではなく、信号機と同じように「青・黄・赤」で緊急度を伝える意味が込められているものです。督促状の色についての意味や危険となる色などを解説しますので、中身を確認するための参考にしてください。
一般的に督促状の封筒は「青(緑)」「黄」「赤(ピンク)」の順で、段階的に緊急度が高まるとされています。青色は「初回のお知らせ」であり、内容は未納の通知や納付のお願いといった比較的穏やかなものが中心です。まだ猶予がある段階ですが、正式な督促であることに変わりはないため、この時点で支払いを済ませるのがスムーズな解決策となります。
黄色い封筒が届いた場合、「注意喚起」のレベルに引き上げられたことを意味し、法的措置の準備が進んでいるサインです。封筒には「至急開封」「重要」といった文字が入り、文面も「法的措置に移行します」など強制徴収の可能性に触れるものへ変化します。
赤やピンクの封筒になると、差押え直前の「最終警告」を意味する段階です。「期限内に納付なき場合は財産を差し押さえる」といった言葉が並びます。日本年金機構などではピンク色の封筒が使われますが、これも赤と同様に「待ったなし」のサインですので、決して放置してはいけません。この段階の封筒は、ひと目で「尋常ではない通知」だと分かるよう、視覚的にも強く訴えかけるデザインになっています。これは「気づかなかった」という言い訳を封じると同時に、滞納者に対して最後通告を突きつける意図があるからです。赤い封筒が手元にあるということは、給与や預金口座の差押えが目前に迫っている危機的状況だと認識する必要があります。
公的機関だけではなく、民間企業においても、黄色からピンク、赤へと色が変化する督促が行われるケースがあります。色が変化する督促は「段階が進んでいること」を視覚的に伝える有効な手段として定着しつつあると考えて良いでしょう。どの色であっても、色付きの封筒は、「必ず中身を見てほしい」という強い警告だと受け止めましょう。
「色付き封筒はただの脅し」といった噂もありますが、実際には見落としを防ぐための工夫であり、無視し続ければ差押えが実行されます。また「地味な茶封筒なら安心」というわけでもなく、自治体によっては普通の色で突然「差押予告書」を送ってくるケースも珍しくありません。外見の色だけで勝手な判断をせず、どのような封筒であっても必ず開封して、自分の状況を正確に把握することが重要です。
また、「時効まで逃げ切れるのではないか」と考える人もいますが、役所は時効前に必ず法的な督促を行い、時効期間をリセットしてきます。一度でも督促状が届けば時効は中断されるため、通知を無視して支払義務から逃れることは現実的に不可能です。小手先の逃げ道を探すよりも、封筒が届いた事実と向き合い、解決に向けて動き出す方が精神的な負担も軽くなるはずです。
赤やピンクの封筒が届いても、諦めるというのは握手です。その時点ですぐに行動を起こせば、最悪の事態である差押えは回避できます。手元に資金があるなら即座に納付すべきですが、一括払いが難しい場合でも、役所や年金事務所に連絡して誠実に相談すれば道は開けます。多くのケースで分割納付(分納)や免除制度の活用を案内してもらえるため、決して諦める必要はありません。
やってはいけないのは、「お金がないから」と思考停止し、連絡を絶ってしまうことです。「無視」は心象が悪くなる行為となります。困ったら、まずは専門家への相談も踏まえて、対応を考えていきましょう。