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過払い金返還請求をすると家族へ影響はあるのか?

目次

このページでは、過払い金請求を行った場合に家族には影響があるのか、という疑問にお応えしています。もし過払い請求をしたいけれど家族に知られないようにしたいと考えている方は、ぜひこのページの内容を参考にしてみてください。

過払い金返還請求すると家族に影響はあるの?

過払い金返還請求を行った場合、家族にはどのような影響があるのかといった点について様々なケースを取り上げながら解説していきます。

そもそも「過払い金」とは?家族に説明が必要になった時のために

家族への影響を心配する前に、そもそもなぜ「お金が戻ってくるのか」という仕組みを正しく理解しておくことは、万が一家族に説明が必要になった際の武器になります。

過払い金とは、過去に消費者金融やカード会社が利息制限法の上限を超えて取りすぎていた利息のことです。かつては「グレーゾーン金利」と呼ばれ、多くの貸金業者が年20%を超える高金利を設定していました。しかし、最高裁の判決によりこれらが「無効」と判断されたため、払いすぎた分を取り戻す権利があなたにはあります。

つまり、過払い金請求は「借金の踏み倒し」や「怪しい錬金術」ではなく、「法的に認められた正当な権利の行使」です。この点を理解しておけば、過度な罪悪感を持つ必要はありません。

家族に知られずに過払い金返還請求はできるか?

過払い金の返還請求は、家族や職場など周りの人に知られることなく進めることができます。ただ、いくつかポイントがありますので確認していきましょう。

まずは弁護士や司法書士など代理人に依頼することによって、周りに知られずに手続きを進められるでしょう。これは、代理人に依頼することによってカード会社から直接郵便物や連絡が来ることがなくなるため。また、過払い金請求の資料についても代理人のもとで預かってもらえるでしょう。加えて、過払い金の入金先を代理人に指定することもできますし、過払い金を振り込む専用の口座を新たに作っても良いでしょう。さらに依頼先との連絡方法をメールにしておくことで家族も気づきにくくなります。

また、過払い金返還請求を行う場合には、「示談交渉」と「裁判」の2通りの方法があります。この2つの方法のうちでは、示談交渉を行ったほうが家族に知られにくいです。裁判を行った場合には、裁判所に記録が残ること、また反訴された場合には自宅に郵便物が届くといった面があります。ただし、過去の裁判記録を家族が見る可能性はほとんどないといえるでしょう。反訴も一般的には行われませんが、中には反訴を行う会社もゼロではありませんので注意しておきたいところです。

秘密を守るための具体的テクニック

代理人に依頼する際、以下のポイントを具体的に要望として伝えることで、家族バレのリスクを極限まで下げることができます。

  • 連絡時間の指定:「平日の日中、仕事の休憩時間のみ電話可」「土日は絶対に連絡不可」など、家族と一緒にいる時間を避けるよう徹底してもらいます。
  • 事務所名の伏せ字対応:万が一、自宅に書類を送る必要がある場合でも、封筒に「〇〇法律事務所」と書かず、個人名(弁護士名)のみで送ってもらうよう依頼できる事務所が多くあります。
  • 郵便局留めの活用:自宅への郵送を一切禁止し、最寄りの郵便局で書類を受け取る「局留め」を指定できるか確認しましょう。
  • スマホアプリの活用:最近では、電話やメールではなく、LINEなどのチャットツールだけで完結できる事務所も増えています。通知オフにしておけば、スマホを家族に見られても発覚しにくくなります。

弁護士や司法書士には法的な「守秘義務」があります。最初の相談時に「絶対に家族に内緒にしたい」と強く伝えることで、彼らもプロとして最大限の配慮を行ってくれます。

家族が使っているクレジットカードへの影響は?

過払い金請求を行うことによって、他の家族が使用しているクレジットカードが使えなくなるといったような影響はありません。ただし、家族カードを利用している場合には注意です。もし親カードに対して過払い金請求手続きを行った場合には、他の家族が使用している子カードも使用できなくなります。

信用情報への影響は?

また、過払い金返還請求によって信用情報に事故情報が登録されないか、このことによって家族に影響がないか不安な方もいるかもしれません。

この場合、請求を行うタイミングによって変わってきますが、まず借金を完済している場合には事故情報が登録されることはありません。

しかし、まだ借金の返済を行っている状態で過払い金の返還請求を行う場合には注意が必要です。特に借金の支払いの残り額よりも過払金が少ない場合には債務整理としての取り扱いとなるため、信用情報に事故情報が登録されます。ただし、クレジットカードの新規作成やローンを一定期間組めないといった面で家族に間接的な影響が出てくる可能性があるといえます。

旧姓で利用した分の過払い請求を行う場合には?

結婚して姓が変わったものの、過払い金請求をしたいのは旧姓の頃の借金だというケースもあるでしょう。

たとえば、クレジットカードの名義変更をしていないといった場合もあるかもしれませんが、過払い金返還請求を行うことも可能ですので、弁護士や司法書士に相談しましょう。

もちろん、何らかの連絡が入るなど実家の家族への影響が発生することもありません。

家族への影響が心配なら相談を

過払い金返還請求を行った場合の家族への影響について紹介してきました。家族に知られずに手続きを行いたいといった希望がある場合には、ぜひ弁護士や司法書士に相談してみてください。そのような手続きが可能か、また過払い金返還請求を行う条件に当てはまっているかなどについて確認することができるはずです。

借金の問題を一人で抱え込み、家族に隠し通す毎日は、想像以上にあなたの心をすり減らしているはずです。

過払い金請求は、単にお金が戻ってくるだけの手続きではありません。長年あなたを苦しめてきた「借金」という重荷を下ろし、嘘や隠し事のない、本来の平穏な家族との時間を取り戻すための第一歩です。専門家は、あなたの「家族を守りたい」という想いに寄り添い、解決策(秘密厳守の手続き)を提示してくれます。

勇気を出して踏み出したその一歩が、あなたとご家族の明るい未来につながることを願っています。