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アイ・アール債権回収株式会社から督促状が届いた場合、適切な対応が重要です。ここでは督促が来る理由や流れ、滞納時のリスク、アイ・アール債権回収株式会社の基本情報まで詳しく解説します。
アイ・アール債権回収株式会社から督促状が届く主な理由は、アコム株式会社やMUFG関連会社などの金融機関から借り入れた債務の返済が滞っているからです。アイ・アール債権回収は法務大臣の許可を得た債権回収会社(サービサー)であり、主に金融機関から譲り受けた債権の管理と回収業務を担当しています。回収を引き継ぐ際に元の債権者から、債権を同社に譲渡した、あるいは回収を同社に委託する旨の通知書が送付されます。
具体的には、返済期日に支払いが行われなかった場合、遅延損害金が発生し、債権回収のために督促状が送付されます。借入金や最終返済日の記憶が曖昧な場合は、詐欺の可能性を排除するためにまず督促状の内容をしっかり確認するようにしましょう。
しかし、近年はアイ・アール債権回収の名前を用いた詐欺が増えています。アイ・アール債権回収の公式サイトでも「ネット動画視聴料の債権は取り扱っていない」「携帯電話は使っていない」と注意を呼びかけています。確認が必要な場合は、そのような催促に記載されている電話番号には絶対に連絡せず、法務省の公式サイトに掲載されているサービサーの一覧に記載されている電話番号に連絡しましょう。
下記は、アイ・アール債権回収の公式サイトで提示されている電話番号です。参考にしてください。
〈アイ・アール債権回収から届くSMSの配信元の電話番号〉
※2025年1月公式サイト確認時点
アイ・アール債権回収株式会社は、主にアコム株式会社やMUFG(三菱UFJフィナンシャルグループ)関連の金融機関から委託を受けたり、債権を譲り受けたりして、債務の回収を行っています。
消費者金融アコムで借りたお金を長期間滞納した場合、三菱UFJ銀行のカードローン、三菱UFJニコス(旧DCカード、UFJカード)、その他MUFG系のクレジットカードで支払いが滞納している場合は、アイ・アール債権回収が代行して回収に行う可能性が高いです。
アイ・アール債権回収株式会社による督促は段階的に進行します。それぞれのステップを理解することで、早めの対応を取ることができます。
アイ・アール債権回収から督促が届く流れとしては、以下のようなものになります。
返済期日を1日でも過ぎると、遅延損害金が発生します。この金額は契約時に定められた利率に基づき計算され、滞納期間が長引くほど増加します。たとえば、年率15%で10万円の未払いが発生している場合、1日あたり約41円の遅延損害金が発生します。
最初の督促状は、通常ハガキ形式で送付されます。この段階では、請求金額の明細と共に支払期限が明記されていて、迅速に支払うことで追加の手続きや催促を回避できます。督促状には、問い合わせ先や支払方法も記載されているので、不明点があれば早めに確認しましょう。
督促状が届いた後、支払いが行われない場合、電話による催促が始まります。電話は主に勤務先や自宅にかかってくることが多く、支払意思の確認と具体的な支払計画の提案が行われます。電話を無視すると、対応の意志がないと見なされるおそれがあるので誠実な態度で応対することが推奨されます。
督促を無視し続けると、最終的に法的手続きに移行する可能性があります。債権者は裁判所に訴えを提起し、判決が確定すると、給与や銀行口座、不動産などが差し押さえられることがあります。この段階に至ると、支払い義務が増加し、生活に大きな影響を及ぼします。
督促状を無視し、滞納を続けることには深刻なリスクが伴います。これらのリスクを理解し、適切な対応を取る必要があります。
アイ・アール債権回収が回収を担当している債務の多くは、アコムをはじめとする消費者金融やクレジットカード会社、金融機関が発行したものです。そのため、督促状の滞納を続けると、クレジットカード・キャッシング・カードローンの利用停止や強制解約、分割払い・リボ払いの利用制限といった処置が行われることもあります。
督促状を無視し続けると、信用情報機関(CIC、JICC、KSC)に「延滞情報」として記録されます。これがいわゆる「ブラックリスト入り」と呼ばれる状態です。
この記録は、他の金融機関やサービス提供者が参照可能であり、新規のローン契約やクレジットカードの審査において不利に働きます。場合によっては、就職や賃貸契約にも影響を及ぼすことがあります。
督促状の無視が続くと、内容証明郵便で、支払いがない場合裁判に移行すると書かれた通知が送られてくることがあります。この書類は、後の裁判手続きで「債務者に正式に通知を送った証拠」として使われるので、無視することは危険です。
裁判所での手続きが進み、支払い命令が確定すると、最終的に給与・銀行口座・自動車や不動産が差し押さえの対象となり、競売にかけられることもあります。
アイ・アール債権回収株式会社は、アコム株式会社の完全子会社であり、三菱UFJフィナンシャル・グループに属する信頼性の高い債権回収会社です。2000年6月27日に設立され、法務大臣より債権回収業の営業許可(許可番号:第51号)を得ており、債権管理と回収を専門としています。
2006年1月には、アコム株式会社の子会社であった株式会社ディーシー債権回収を吸収合併し、事業規模を拡大しました。さらに、2010年8月にはエイビーパートナー株式会社、2014年9月にはアフレッシュクレジット株式会社と、いずれもアコムの子会社との合併を経て、総合サービサーとしての地位を確立しています。
所在地 | 東京都千代田区麹町三丁目4番地 トラスティ麹町ビル7F |
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アクセス | 東京メトロ有楽町線麹町駅3番出口徒歩1分 |
電話番号 | (代表)03-5215-6511 |
営業時間 | 記載なし |