公開日: |更新日:
500万円の借金返済が難しく、生活に影響も出ている時は借金の状況を見直します。なぜ、見直しが必要かというと、法律事務所へ現在の残額と借入先の数、収入など、細かく説明しなければいけません。また、法律相談しなくても返済できる場合は、自力で返済するのためのスケジュールや家計の見直しも必要です。
返済が難しいと感じている方は、まず収入や毎月の返済額の確認、返済がいつから滞っているのかなど可能な限り見直してみましょう。
借金には利息が付きます。そのため借金額を毎月返済するシミュレーションでは、完済できない点に注意も必要です。それでは利息10%と仮定して、以下に返済時に発生する利息と返済期間をシミュレーションしてみます。
借金500万円では毎月の返済額15万円・利息10%の場合、月の利息負担4万円台から開始します。そして返済額が固定では、徐々に利息の割合も減少しています。
ただし合計の利息は88万円と、大きな負担です。さらに借金500万円と元本の大きい場合に年率が1%増加すると、10万円単位で利息も増加する仕組みです。(返済期間と金額が大きいと合計の利息負担も増える)
つまり借金の返済で注意しなければいけないポイントの1つは、利息負担の大きさということも分かります。これから借金を行う方も、この機会に合計の返済額と利息負担が伴うとどれだけの返済期間になるのか計算しておきましょう。
自力で500万円の借金を返済する場合は、まずは1ヶ月の支出を見直して毎月の返済額を捻出します。特に削るべき費用は、外食費や交際費・趣味などの支出です。交際費は生活に必須の項目ではありませんので、可能な限り抑えます。他にも格安スマホに切り替えて通信料金を抑える、保険や食費の見直しなども重要です。
さらに時間や体力に余裕がある場合は、副業を始めたり本業で実績を増やしたりして収入を増やしましょう。最近ではWebデザインやイラストレーター、ライターなど副業の手段が多数あります。
地道な方法ではありますが、返済能力を付けることも大切です。
おまとめローンとは、複数の借入先から借金をしている方が借り換えし1本化する手続きのことです。
主なメリットは、複数の借入先で発生している金利を1本化したことで、金利負担を抑えられる可能性もある点です。一方デメリットもいくつかあるため、必ずしも選択すべき方法ではありません。
500万円の借金返済が難しく、生活にも多大な影響を及ぼしている場合は、早めに弁護士へ相談してみましょう。弁護士に相談すると、債務整理と呼ばれる手段を選択できます。
債務整理には、個人再生・自己破産・任意整理という3種類の方法があり、利息カットや借金減額などが可能です。また、弁護士に相談することで、いくら減額できるか詳細に計算・調査してくれます。
借金の滞納で悩み続けている場合は、早めに弁護士へ債務整理の依頼をするのも大切です。
こちらの依頼主は、当時会社員として生活をしながら住宅を購入、さらに住宅ローンを組みました。
住宅ローンを組んだ11年後にリストラに遭い、収入源がとだえてしまいました。しかし、住宅ローンの返済と毎月の生活費をまかなうために、借金をしていたようです。
依頼主は、生活も厳しい状態のため弁護士へ借金問題を相談しました。すると、弁護士から個人再生の提案を受けて、借金550万円を110万円まで減額できました。個人再生は借金の元本を減額する方法で、家や車といった資産を残した状態で手続きを進められます。