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滞納している借金の督促状が「アビリオ債権回収株式会社」から届くケースについて紹介しています。
アビリオ債権回収株式会社とはどのような会社なのか?連絡が来た場合にはどのように対処すればいいのかを解説しているので、実際に連絡が来たという方や気になる方はぜひチェックしてみてください。
アビリオ債権回収株式会社は、プロミスなどの債権を譲り受けて回収を行っています。過去に消費者金融などから借金をし、返済せずに滞納していると、その債権がアビリオ債権回収へ譲渡されたり、回収業務が委託されたりすることがあります。そのため、借りた覚えのないアビリオ債権回収株式会社から借金返済の催促が届くのです。
アビリオ債権回収株式会社からの督促は「催告書」、「お電話のお願い」、「債権譲渡譲受通知書」といった様々な名称の郵便物で届くことがあります。これらは法務大臣の許可を得た正規の債権回収会社からの正式な督促状である可能性が高いため、架空請求と決めつけずに対応が必要です。ただし、社名を騙る詐欺も存在するため、連絡を取る際は正規の連絡先か確認しましょう。
アビリオ債権回収株式会社から連絡が来る場合、以下のような電話番号が使われることがあります(※2025年4月調査時点)。ただし、これ以外の番号から連絡が来る可能性もあります。不審な点があれば、公式ウェブサイト等で正規の連絡先を確認することが重要です。
※連絡を取る際は、通知書に記載された番号だけでなく、法務省やアビリオ債権回収の公式サイトで確認した正規の番号を利用するようにしましょう。
アビリオ債権回収はSMBCグループの一員であり、特に親会社であるプロミス(SMBCコンシューマーファイナンス)の債権を多く取り扱っています。その他にも、以下のような様々な金融機関や企業の債権の譲渡を受けたり、回収の委託を受けたりしています。
督促状には通常、元の債権者(お金を借りた会社)の名前が記載されていますので、どこの借金に対する請求なのか確認しましょう。
アビリオ債権回収は法務省の許可を受けた正規の業者として、法令を遵守しつつ段階的に催促を進めます。連絡があった場合は初期段階で対応することが重要です。
アビリオ債権回収からの催促状を放置し、支払いを滞納し続けることには複数の重大なリスクが伴います。決して無視せず、早期に対応を検討してください。
返済期日を過ぎると、契約に基づいて遅延損害金が日々加算されます。滞納期間が長引くほど、元金に加えて支払うべき総額が増大していきます。特に一括請求を受けている場合、元金全額に対して遅延損害金が発生するため、負担は急速に膨らみます。
通常、2〜3ヶ月以上返済を滞納すると、信用情報機関(CIC、JICCなど)に事故情報(延滞)として登録されます。これは俗に「ブラックリストに載る」状態と呼ばれ、新たな借入れやクレジットカード作成が困難になります。アビリオから連絡が来る時点で既に登録されている可能性も高いですが、放置すれば状況は改善しません。
督促に応じずにいると、アビリオは支払督促の申立てや訴訟提起といった法的手続きを開始します。裁判所から正式な書類が届くことになり、事態はより深刻化します。
法的措置(支払督促や判決)が確定しても支払いをしない場合、最終的には強制執行により財産が差し押さえられます。対象は給与や預貯金が一般的ですが、不動産や自動車なども含まれます。給与が差し押さえられると、勤務先に借金の事実が知られてしまう可能性があります。
アビリオ債権回収からの督促状を無視し続けることは、非常に危険な行為です。まず、前述の通り遅延損害金が日々加算され、借金総額が増え続けます。多くの場合、既に信用情報には事故情報が登録されており(ブラックリスト状態)、新たな借入れやローン契約、クレジットカードの利用などができなくなっている可能性が高いです。しかし、無視を続けることで最も深刻なのは、法的措置へ移行し強制執行に至るリスクです。
アビリオは、督促を無視する債務者に対して、支払督促の申立てや訴訟提起といった法的手段を講じます。裁判所から「支払督促」や「訴状」といった書類が特別送達で届きますが、これも無視してしまうと、アビリオ側の主張が一方的に認められ、強制執行(差し押さえ)が可能となる判決や決定が出てしまいます。最終的には、給与(手取りの原則4分の1)や銀行口座の預金などが差し押さえられ、強制的に借金回収が実行されます。給与差し押さえの場合は勤務先に通知が届くため、職場に借金問題を知られることにも繋がります。このように、無視することは問題解決を遠ざけ、状況を悪化させるだけです。連絡があった段階で、何らかの対応を取ることが不可欠です。
アビリオ債権回収からの請求に対し、支払いが困難な場合でも、いくつかの対処法があります。決して諦めずに専門家へ相談することが解決への近道です。
まずはアビリオ債権回収に連絡を取り、支払いについて相談する意思を伝えましょう。一括での支払いが難しい場合、分割払いが可能か交渉します。現在の収入や支出の状況を正直に伝え、現実的に支払い可能な返済計画を提案することが重要です。交渉がまとまった場合は、合意内容を書面に残すようにしましょう。
最後の返済日から5年以上(または裁判確定から10年以上)経過している場合、借金が時効により消滅している可能性があります。ただし、時効は自動的に成立するのではなく、「時効なので支払いません」という意思表示(時効の援用)が必要です。時効の可能性がある場合は、安易に連絡せず、まず弁護士や司法書士に相談してください。一部でも支払ったり、支払いを約束したりすると時効が中断(更新)され、援用できなくなる可能性があります。
交渉しても支払いの目処が立たない場合や、他にも多額の借金がある場合は、法的な債務整理手続きを検討します。主な方法として、弁護士や司法書士が代理人となって将来利息のカットや分割返済を交渉する「任意整理」、裁判所を通じて借金を大幅に減額する「個人再生」、裁判所に支払い不能を認めてもらい原則として借金の支払い義務を免除してもらう「自己破産」があります。どの手続きが最適かは状況によるため、弁護士や司法書士に相談して判断しましょう。
専門家に依頼すると、アビリオへの連絡や交渉を代行してもらえ、督促も停止するため、精神的な負担を軽減できます。
アビリオ債権回収から請求書や督促状が届いたものの、全く心当たりがない場合は、詐欺の可能性も視野に入れ、慎重に対応する必要があります。
アビリオ債権回収のような正規の会社名を騙った悪質な詐欺や架空請求も存在します。不審な点があれば安易に信用しないことが重要です。正規の通知と詐欺を見分けるための主なポイントは以下の通りです。
怪しいと感じたら、通知に記載された連絡先には連絡せず、アビリオの公式サイトで確認した正規の電話番号や、消費生活センター(188)、警察(#9110)、弁護士・司法書士に相談してください。
アビリオ債権回収株式会社は、1999年3月に設立された、法務大臣の許可(許可番号 第5号)を受けた正規の債権回収会社(サービサー)です。SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(プロミス)の子会社であり、三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)の一員です。詐欺会社や架空の会社ではありません。
主な事業内容は、金融機関などから債権を買い取って回収する業務や、債権の管理・回収業務を委託されて代行する業務です。個人向けローンから法人向け債権まで幅広く取り扱っています。本社は東京にあり、札幌、仙台、大阪、福岡にも事業所を展開しています。
所在地 | (本社)東京都江東区豊洲二丁目2番31号 SMBC豊洲ビル8階 |
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アクセス | 地下鉄有楽町線「豊洲」駅2b出口から地下直結/ゆりかもめ豊洲駅(北口)から地上デッキ直結 |
電話番号 | (代表)03-6854-4645 ※法務省許可リスト記載番号 / 各事業部・問い合わせ窓口は別途あり |
営業時間 | 記載なし |
代表者名 | 代表取締役社長 池森 紳一郎 |