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ホストクラブ遊びが原因で自己破産はできる? 体験談もあり

女性のホストクラブ通いは、男性のキャバクラ通いと同様に自己破産の原因となりやすいものです。そもそもホストクラブ遊びが原因となる借金で自己破産ができるのか、体験談を含めて紹介します。

ホストクラブ遊びでも自己破産はできる

ホストクラブ遊びの結果、料金やプレゼント代のために重ねた借金の返済ができなくなり自己破産を考える人もいるようです。自己破産できるかできないかといえば、ホストクラブ遊びが原因の借金でも、事情にもよりますが、自己破産となる可能性はあります。

破産法の規定

破産法の第252条第1項第4号には免責不許可事由の一つとして「浪費又は賭博その他の射幸行為をしたことによって著しく財産を減少させ、又は過大な債務を負担したこと。」との規定がある点に注意が必要です。

現在の日本の社会通念上から考えたとき、ホストクラブ遊び、ホストクラブ通いは浪費に該当すると考えられるため、程度によっては免責されません。

※参照元:e-Gov法令検索 破産法(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=416AC0000000075)

裁判所の裁量による免責

免責不許可事由に該当する場合であっても、事情によっては免責したほうがよいと考えられるケースもあることから、破産法によって裁判所には裁量免責が認められています。したがって、ホストクラブ通いを原因とする借金であっても、事情によっては自己破産(免責)となる可能性はあるといえます。

ホストクラブが自己破産につながった体験談

ホストクラブで借金苦に陥った事例はどうなっているのかを見てみましょう。

”ホストクラブが借金のほとんどの理由なのでものすごく怒られるのではないか、たとえ自己破産したとしても債務を免除してもらえないのではないかと思いましたが、「現在も仕事はきちんと続けており、立ち直りたい」ということを真摯に陳述書に書くように、とアドバイスを受けて、無事免責を受けることができました。

引用元:借金問題専門相談所(https://www.jikohasan-soudan.jp/column/taikendan/ホストクラブにはまって借金生活になった体験談/)

アドバイスを活かして手続きをすれば、よい結果につながりやすいことがわかります。

ホストクラブ通いが原因で自己破産するときの免責対策

まず、手続きを円滑に進めるために必要書類を過不足なく集めます。書類の記入にあたっては、事実を正確に書くことはもちろん、誤記などのケアレスミスに気をつけ、十分な内容を記載することが重要です。

申し立て後は、同じことを繰り返さないように反省と節度ある生活を行います。財産と呼べるものがあったり、裁量免責で管財事件になったりといった場合は、手続きへの協力も欠かせません。

管財事件とは、破産管財人を選任して調査や債権者への配当を行う手続きとなる破産事件です。

自己破産には弁護士、司法書士のアドバイスを

任意整理や特定調停に比べて、自己破産は申し立てそのものの難易度が高い債務整理手続きといえます。管財事件になる可能性が高いホストクラブ通いが原因であれば、より難易度の高い手続きとなるため、アドバイスが必要です。自己破産の選択で少しでも不安を感じたら、早めに弁護士や司法書士に相談してみましょう。